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RIZIN14 フロイド・メイウェザーが那須川天心を3度倒し、1ラウンドTKO勝利
RIZIN.14 那須川天心 VS フロイド・メイウェザー戦
December 31, 2018
さいたまスーパーアリーナで行われたRIZIN.14メインカード、 那須川天心 VS フロイド・メイウェザーのボクシングルール、3分×3ラウンドの エキシビションと称した戦いで、メイウェザーが那須川を1ラウンドに3度ダウンさせ、 TKO勝利を収めた。
体重差が圧倒的だった。ボクシングは階級が上がれば上がるほど、当然パンチ力は、強くなる。 それと同時に、階級が上がると、打たれ強くなるのだ。体重がある方が、重いパンチに 耐えられるように人間はできているのである。その差を痛感するような試合内容だった。
那須川に有利に設定されたのは、8オンスグローブを付けることだけだった。(メイウェザーは10オンス) 1ラウンド開始、両者向き合って、メイウェザーは那須川からプレッシャーを受けないことを感知すると、 余裕の挑発的なノーガードで挑発。そして、メイウェザーが右を出した瞬間、那須川がそれをかわし、 左ストレートをメイウェザーの右頬に当てた。
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那須川が試合でできたことは、そこまでだった。あとは、メイウェザーの独断上になった。
最初にメイウェザーの左フックが那須川の頭部を捕らえると、消してマン振りしたパンチではなかったが、 那須川、たたらを踏むようにダウン。
しかし、那須川にまだ意識はあった。立ち上がって、メイウェザーのパンチをスリッピングやダッキングでよける ことはできたが、返しのボディーを、メイウェザーの腹に数発入れても、全然効かない。 子供が大人を殴っているようだ。
次に、メイウェザーの右フックが那須川の頭部を直撃すると、またしても後ろにひっくり返るように 那須川ダウン。ここら辺から那須川が、脳震とうを少し起こしていながら、本能で戦っているような様子。
とにかく、体格が違う。メイウェザーの1発1発に那須川はたたらを踏む感じ。最期のメイウェザーの 左フックで那須川がダウンすると、明らかに脳震とう状態で、セコンドからタオル投入、1回2分19秒 でのTKOで試合終了となった。
確かに当日の体重差は4.6kgだったが、実際、那須川は55kgが、試合でパフォーマンスを出す体重。 逆にメイウェザーは67kgくらいがベストだから、12kgの差がある。那須川が62kgに上げたとしても、 戦うための筋肉を身にまとっている訳ではない。無理やり、胃袋に詰め込む体重と、戦闘に適正な、 筋肉の体重は異なるのだ。
今回はその差を、如実に見せられてしまった。ボクシングの階級で言えば、 55kgの『スーパーバンタム』と、67kgの『ウェルター』級の違いで、その差は5階級だ。 そして、ウェルター級で言えば、メイウェザーは決してハードパンチャーではない。 あったのは、実質的な体重差だけだ。
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メイウェザーは10億円をエキシビションで稼いで、帰っていく。メイウェザーの キャッチセールスに、Rizinがお金を払ったようなものだ。キックのルールがあれば まだ違ったが。
ただ、天心にも甘さはあったように思う。なぜ、アメリカでホルヘ・リナレスのGYMで 手ほどきを受けながら、リナレスにスパーを申し込まなかったのか?これほど、 『仮想メイウェザー』に最適な選手はいないし、ボクシングチャンピオンクラスと 手合わせしないで、いきなりメイウェザーですか、という感もある。
しかし、すべては過ぎたこと。那須川の格闘技人生はまだ続くし、ボクシングや、 MMAなど、いままで完結していなかった分野で、これからも登っていける選手なはず。
とりあえず、次の試合で、那須川がどのように復活してくれるのか、今回のミスマッチに 近いエキシビションは過去として、彼の復活劇に期待したい。
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